- 資金繰りに行き詰まってしまった場合、従業員や取引先、銀行への支払いはどのように対応すれば良いのでしょうか。
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支払いの優先順位を考えて対応しましょう。
①従業員の給料
本来最も優先すべきなのは租税ですが、経営者の心情としては従業員への給料の支払いを優先したいものです。十分な説明もないまま給料の支払いが遅れると、その時点で社内が混乱する可能性があります。その結果、従業員の不安感を煽り、事業が頓挫する事にもなりかねません。
事業を続けるためにも、給与の支払いを速やかに行う必要があるのです。②税金、社会保険料の支払い
税金や社会保険料などはビジネスに直接関わるわけではありませんが、支払わなくてもよいということではありません。督促があっても放置していると、すぐに銀行口座などを差し押さえられてしまいます。支払いが厳しい場合は管轄の税務署や社会保険事務所に交渉すれば、分割支払いや納期限の延長などに応じてもらえることが多くあります。③取引先への支払い
最後に、優先すべきなのが取引先への支払いです。取引先が複数ある場合は、企業の資本体力に応じて支払う順番を決めるのが望ましいでしょう。全ての取引先に支払う事が難しい場合は、資本体力に余裕のある企業に対して、支払いの猶予を申し入れる事も必要です。