利益を増やすための考え方の一つとして、よく使われるのが損益分岐点売上高です。
利益を増やす方法として売上を伸ばすことをまず思いつきますが、その売上をどう伸ばすかで利益は全く変わります。
・単価を上げて、売上を伸ばすのか。
・数量を増やして、売上を伸ばすのか。
売上の伸ばし方で利益がどう変わるかを知りたい方は、KRBC総研の「売上を伸ばしても利益は増えない」をご覧ください。
売上を伸ばすという以外の利益を増やす方法を見つけるために、まず知っておかなければいけないのがこの損益分岐点です。
損益分岐点にも4つあります。
売上と限界利益、固定費、利益の関係を図で表すとこういうことです。
上記の図を式で表すと、こういう式になります。
基本公式
売上=変動費+固定費+利益
(販売単価×販売数量)=(単品の変動費×販売数量)+固定費+利益
この基本公式を基に、知りたい要素を求める式に変換することで、利益を増やすための方法を検討することができます。
利益のところをゼロにして計算すれば損益分岐点になります。
利益ゼロではなく、100万円の利益を出すにはという場合には、「固定費+100万円」で計算すれば100万円の利益を生み出すために必要な取り組みがわかります。
固定費+利益+元本返済額とすれば、元本返済するためには、「なにを」「どうすればいいか」がわかります。
これらの公式を使って、是非、具体的な取り組み策を考えてみてください。
利益ゼロのときの1個あたり販売単価を求める
販売単価=(変動費+固定費)÷販売数量
この式を基にすれば、販売数量がどう変化すれば、単価はどうなるかというシミュレーションができます。
利益ゼロのときの販売数量を求める
販売数量=固定費÷(販売単価-単品の変動費)
販売単価−単品の変動費は、一商品あたりの限界利益のことです。
利益ゼロのときの1個あたり変動費を求める
単品の変動費={(販売単価×販売数量)-固定費}÷販売数量
=(売上-固定費)÷販売数量
変動費を販売数量で割れば、一商品あたりの変動費がわかります。
利益ゼロのときの固定費を求める
固定費=(販売単価×販売数量)-(単品の変動費×販売数量)
=売上-変動費
「赤字を黒字にしたい」「もっと利益を増やし、お金を増やしたい」という方は、是非、私たちにご相談ください。
なお、個別相談の枠には限りがありますので、お早めに申し込みください。
参考
【KRBC総研】売上を伸ばしても利益は増えない